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確かな粘着加工技術と向上心で
多様な資材を提供していきたい

入社の決め手は、社長が“お父さん”のようなアットホームな雰囲気

子どもの頃、実家がプラスチック成形の仕事を営んでいたので、当たり前のように、将来はものづくりの世界へと思っていました。求人票の中から見つけたのが、中村コーティング工業。会社見学に来て、まず惹かれたのが雰囲気の良さです。アットホームで、社長がお父さん、事務員の方がお母さんという感じ。ここなら長く続けられると確信しました。
中村コーティング工業が行っているパッキンの粘着加工とは、スポンジやウレタンなどにテープや接着剤を貼り、カットして納品する仕事。指輪ケースの中の指輪を差し込むスポンジや、椅子の背にはいっているスポンジもその一つ。でも、ほとんどが2次、3次加工され、自動車や建物の見えない部分に使われるので、僕たちも目にする機会はありません。ただ、一つひとつが商品になり、生活に密着したところで役立っていると思うとやりがいを感じます。
唯一、直接パッケージされて店頭に並んでいるのが、家具の角に貼る赤ちゃん用のコーナーパッド。購入してくださる方を見ると「よっしゃ!」と思いますね。商品に中村コーティング工業の名前は載っていないけれど、自分たちが作ったものという手応えはしっかりあります。

自信が油断につながり大失敗も。
工場長のひと言がカンフル剤に

入社半年あたりから材料にテープを貼る作業も担当するようになり、素材も厚いモノから薄いモノへと徐々に難しくなりました。
先輩がやっていた作業を引き継ぐようになると、一気に責任が重くなって。薄いフィルムを貼る作業なので、少しでもシワが入ると1枚全部が使えなくなると考えたらビビッてしまって(笑)。今なら「やってやろう」という気持ちになるんですが、あの頃は、自分にはちょっと無理だなと思ったんです。そんな弱気になった僕の背中を押してくれたのが工場長です。「こう貼ればうまくいくんじゃねーのー?」と、まるで兄貴のように親身にアドバイスしてくれました。
やってみたら、意外とできるとわかって自信がつきましたね。でも、自信は簡単に緩みにもつながりました。
あるとき、アルミとテープの貼り合わせ作業で、見事に全部シワがはいってしまい大失敗。完璧にできると自信を持っていましたから、セットの段階で、これくらいなら大丈夫だろうと油断があったんだと思います。
大きな損害を出し、さすがに怒られると覚悟したんですが、工場長からは「おまえも、まだまだだな」のひと言。そのひと言で肩の荷がおりたと同時に、次は絶対に失敗しないようにしようと気が引き締まりました。

プレスの機械を通して両面テープと材料を圧着する作業。材料は1枚1枚微妙に違うので、そこを見極め、ハンドルをちょっとずつ調整していく作業が必要。機械頼みではなく、やはり人の手によるチカラ加減が品質管理の要です。

みんなで作り上げる気持ちが会社の強み。それが技術の評価に

いま主に担当しているのが、空調のダクトに巻くアルミシートを圧着する工程です。100m単位で納品するので、プレスするときにシワが入らないようにするか、そこがいま一番難しいと感じているところ。苦労した分、納品先から「売れ行きがいい」と聞くとうれしいですね。
特に、糊の付きの良さや耐久年数という部分で、評価する声をいただいています。それはきっと、社員全員が丁寧に確認し、どうしたら欠品が少なくなるか、どうすればもっと粘着力を高められるかを工夫しているから。僕も後輩たちも積極的に提案していくし、逆に上司は僕たちに「どうしたらいいと思う?」と聞いてくれる。みんなで作り上げる気持ちが、この会社の強みだと思います。

将来の工場長をめざして
頼られるものづくり職人へ!

目標は工場長になること。もっとスキルアップして、社長から直接仕事を頼まれるようになりたい。そのためにも仕事を一つひとつ丁寧にこなし、自分をアピールしていきたいですね。
この仕事が自分に100%合っているのかなんてわからないけれど、この仕事が好きだし、やれることは全力でやってきたという自信はあります。みなさんも「自分に合っているのかな」と悩む前に、入社したらまずは3日間、次は一週間、そして一年、がんばってみましょう。そこで見えてくるものがあるかもしれないし、がんばる姿を見ていてくれる人は必ずいるはずです。

大きな目標の社長(右)と工場長。普段のびのびと作業ができるのも、この2人の存在があればこそ。2人のスキルや指先の感覚のすごさを間近で見るにつけ、仕事の奥深さを感じます。

松浦さんのお仕事とは?

粘着加工(技術職)

あらゆる素材に粘着材を塗布する仕事。さらに用途に応じてカット、打抜加工を施したものが、工業分野や身近な文具、家具、生活用品といった幅広い分野に供給される。高い耐久性や粘着力を実現するための技術力やノウハウはもちろん、粘着材や素材の選定に関わる提案力も求められる。それ自体が着目される機会は少ないが、産業資材として、なくてはならないもので、実は身の回りには粘着加工された製品があふれている。

工場の2階に置かれた粘着塗工加工機。大量のロット生産が可能なロール素材の加工も行われます。スポンジやウレタンなどの素材に、粘着剤を貼るこの作業には、4人のチームワークが大事。他に、素材をカットするバーチカル裁断機などの設備もあります。

取材しました!

手を抜かず、常に上のレベルをめざす松浦さんの姿勢が印象的。ものづくり職人としての意地と意気込みが伝わってきました。

有限会社中村コーティング工業

[住所]墨田区東墨田2-23-24

昭和59年に設立。自動車・建材関係用パッキンの粘着加工、打抜、工業用両面テープの加工などを行っている。赤ちゃんのケガ防止グッズとして人気のコーナーパッドは、コーティングからカットまで手がけ、全国のベビー用品専門店で販売中。丁寧に作られる加工品は、納品先のメーカーからも高い評価を得ている。朝は、社員の健康を気遣う社長の特製手作りスムージーをいただくことから始まる、そんなアットホームな雰囲気が魅力の会社だ。

印刷や製本の知識を吸収し
印刷物の可能性を拡げる営業へ!

オーダーメイドの印刷物。その全工程が見える営業職に魅力を感じた

入社のきっかけは、ものづくりの現場としての印刷会社を再認識したのがきっかけです。もともとデスクワーク中心の仕事より、前線でバリバリ働く営業職を志望していました。印刷の営業というのは、仕事を受注したら終わりではなく、そこから印刷や製本、加工、仕分けなど、納品までの後工程やスケジュールを把握し管理することが仕事です。その間、お客様との打合せや校正のやりとりもある。そうやって一つひとつオーダーメイドで印刷物を作り、売るという仕事に魅力を感じたのです。
大東印刷工業を選んだのは、積極的な内製化や合理的なシステム導入などの取り組みに可能性を感じたから。印刷業界で生き残っていこうという強い姿勢にも共感し、入社を決めました。
入社して半年間は研修期間。印刷の知識や営業の基礎を社内、社外の研修で学び、後半は並行してOJTも。とても充実していて、おかげで不安なく1人で営業に出向くことができました。

顧客と制作の現場を橋渡し役。
社内のディレクション業務も重要

現在は広告代理店を中心に15社ほどを担当し、販促ツールやパンフレットなどの案件に携わっています。新規開拓も行っていて、私の初仕事はテレアポからの新規受注。タブロイド紙の案件で、定期物として今も継続しています。運も良かったのですが、自分の営業が実を結んだと思うと感慨深かったですね。
新人が定期物をとってきたということで、営業の先輩も印刷の現場の方たちも喜んでくれて、初仕事でドタバタする私をみんなが見守ってくれている、そんな空気を感じました。
今は、仕様の提案やデザイン段階から請け負うことも多くなっています。そのなかで難しいと感じるのは、イメージからデザインを起こしていく作業。飲食店のポスターやパンフレットを受注した際は、「歓送迎会。春。写真多め」というざっくりした要望を社内のデザイナーにどう伝えるかで悩みました。お客様の意図を正確に理解し、かみ砕いたうえで自分のアイデアも加えていかなければいけません。打合せと校正を繰り返し、最終的にお客様からとても満足だと言っていただけたときは、達成感を味わいました。
携わった印刷物が、世に出て役立っているのを実際に目にすることもできます。先日、ドラッグストアの販促ボードを制作したのですが、全国発送されたものが栃木の実家近くの店にも届いたらしく、両親から写真が送られてきたんです。「これでしょ」って(笑)。この仕事にはそんな楽しさもありますね。

オペレーターの方と色調についての相談中。ちょっとした質問でも小まめに聞くようにしています。まじめな会話の中にも冗談が飛ぶ、なごやかな雰囲気なので仕事がしやすいですね。

納期は絶対。「なんとかなる」の姿勢で突破口を探す!

印刷の仕事では納期は絶対です。クオリティの高いものを作っても、イベントで配るはずのものが開催日に届かなければ意味がありません。複数の案件が重なったり、トラブルが起こったりと苦労は尽きませんが、無事に納品できたときは大きなやりがいを感じます。
私はとにかくポジティブに、「なんとかなるでしょ」と考えるタイプ。どんなときも何かしら手段はあると思っているので、とりあえずやれる方向で考えてみるように心がけています。
そう考えられるのも、社内のコミュニケーションが活発で、いつでも相談できる職場だから。製本や加工の工程をすべて社内で行っているので、各工程のプロが社内にいる。これも大きな強みです。だからこそ「大丈夫、なんとかなる」と強気で攻めていけるんですよね。

プロの立場から印刷、製本の提案を
それができる営業をめざしたい

印刷の仕事は奥が深く、特殊な製本や加工、印刷の仕様など、まだまだ知らないことがたくさんあります。もっと知識を吸収し、お客様への提案の幅を広げていきたいですね。
仕事を通して感じたのは、人と人との関わり合いの大切さです。お客様と打合せをするたびに、コミュニケーションの難しさを実感しますし、社内の人たちに助けられるたびに、人とのつながりさえ大事にしておけば「何があってもなんとかなる」と信じることができます。みなさんも、人との関わりを意識してがんばってみてください!

私の手配次第でお客様も現場も余裕が生まれ、やりやすくなる。まわりのことも考えて仕事をするのも営業としての心得ですね。

大串さんのお仕事とは?

印刷会社の営業職

印刷会社の営業職がフィールドとするところは幅広い。業界、業種を問わず、扱うものも新聞から各種販促物まで多種多様。受注から納品に至るまでの全工程を一括して管理するディレクション業務も担う。印刷物はオーダーメイドなので、制作の意図や細かなニーズを聞き取り、それを的確に制作の現場に橋渡しするのも営業の役割。印刷のプロとして、印刷や加工の知識や提案力も求められる。短納期の案件をはじめ、さまざまな要望に営業力で対応していくのが醍醐味だ。

印刷物の網点チェックには欠かせないペン型の75倍拡大ルーペ、本や箱の厚みを精密に測るデジタルノギス、紙の厚みを測るペーパーゲージ、カラーチャートなど。現場のオペレーターとの打合せや確認作業に欠かせないグッズ。

取材しました!

難しい状況でも「できることはある」と考えるポジティブさと、それを支えているのがまわりの人の協力であり、人とのつながりだという言葉が印象に残りました。

大東印刷工業株式会社

[住所]墨田区向島3-35-9(本社)

昭和35年創業。東京の印刷会社としては珍しく様々な後工程に必要な機械を揃えており、企画デザイン制作から印刷、製本、配送までほぼすべての工程を自社で行うことができるのが強み。また、20年ほど前から印刷業務の「見える化」に着手。各工程の数週間のスケジュールや進捗状況が一目でわかる社内管理システムは、年間約100社が見学に訪れるほど。約20名の営業職が、こうしたシステムを使いこなすことで顧客の高いニーズに応え、信頼を築いている。

丈夫で安全なベビーカーを提供。
社会に役立つ実感がやりがいに

地元に少しでも貢献したい。その思いから入社を決めました

前職はコンビニエンスストアの店長職。アルバイト時代も含めて10年以上続けたのですが、体調を崩したのをきっかけに、長く続けるのは難しいのかなと感じるようになりました。将来は独立してオーナーへという話もあったし、正直悩みましたが、思い切って転職を決意しました。
そんなとき知り合いを通じて、五十畑工業で社員を募集していると聞いたのです。学生時代の自分なら、会社の規模や知名度が気になって動けなかったかもしれません。でもあのときは、とりあえず話を聞いてみようと踏み出すことができた。いま振り返っても、良い決断だったなと思います。
真面目な会社だなというのが五十畑工業の第一印象。歴史が長いという点も決め手の一つになりました。いい商品を作り、いい経営をしている証拠だと思ったので。給与はコンビニの店長時代より少なくなりましたが、それ以上に自分を必要としてくれていると感じられたのが大きかった。最終的には、生まれ育った地元に恩返しをしたいという思いが決定打に。大好きな向島に貢献したいと思ったのです。

出荷作業は工場との連携も大切。
課題は繁忙期のスケジュール管理

何人もの園児たちを乗せて、近所の公園に向かう大型のベビーカーを見かけたことはありませんか? 弊社が製造、販売しているのがまさにあのベビーカー。大手出版社の保育用品カタログやWebサイトを通じて、全国の保育園や託児所に製品をお届けしています。
私が担当しているのは、販売代理店からの受注対応や毎日の出荷作業全般。出荷指示や伝票作成、データ入力といった事務作業に加え、配送や部材の準備も行います。 保育園の開園に向けた新規購入や買い換え、修理などが重なる3月が出荷のピーク。12月くらいから準備を進めるのですが、繁忙期には希望する納期に間に合わず、お叱りを受けることもあります。そういうことのないよう正確な納期を計算したり、お客様の希望に添えるかどうかの見極めをするのも必要なスキル。そのスキルを磨くのがいまの課題です。
ときには工場のスタッフに「急いでください」とお願いしなければいけない場面も。「そんなのできねーよー」と言われることもありますが、そうは言いつつ、結局なんとかしようと動いてくれる。助けられている部分は多いですね。

ユーザや販売代理店の立場になって考え行動する

心がけているのは、弊社の製品を必要とされたユーザー様や販売店の方の立場で考え、行動すること。それが次につながる営業になると考えています。

保育の現場で活躍する自社製品を見るのが何よりうれしい

販売代理店やエンドユーザーの方からの問い合わせに対応するのも私の仕事。3年目になり、製品の使い方や修理に関することなど、自分で対応できる幅も広がってきました。わからないことがあれば、工場に行って製品を見て、その場で疑問を解決するようにしています。修理をやらせてもらうこともあるんですよ。そうやって製品についての知識を増やし、問い合わせに答えられるようにしています。
うれしかったのは、納品後に、お礼のメールや子どもたちが使っている写真が届いたとき。社会で役立っているという実感がありました。待機児童解消は今や社会問題。対策として保育園設置が急がれる中、園庭のない小さな施設も増えていて、園児を安全に移動させるための大型乳母車のニーズも高まっています。震災をきっかけに、緊急避難用として準備される保育園も増えました。そうした社会的なニーズを知ると、やりがいを感じますね。

お客様の声を聞く営業の立場から
新商品をプロデュースしてみたい

今後やってみたいことの一つが、商品の企画・開発です。営業の立場から、実際に使っていただいているお客様の声を製造担当者にフィードバックし、商品開発に役立てたい。新たな商品コンセプトを提案、プロデュースできたらうれしいですね。
自分自身もそうでしたが、会社選びでは固定観念や先入観に縛られることも多いと思います。でも実際に話を聞いてみると、違う発見もあるはず。どうしようと考えるだけで終わらせず、動いてみることが大事。話を聞きに行くだけでもいい。先入観を持たずに一歩踏み出すと世界観が変わると思いますよ!

製造責任者と受注状況の確認や生産スケジュールの打ち合わせ

製造の責任者(五十畑勝通さん)に受注状況を連絡し、生産スケジュールについて打合せします。お客様からの意見や要望を伝えるのも大切な役割です。

中島さんのお仕事とは?

営業職

営業職の主な仕事は、自社製品やサービスを販売・提供すること。五十畑工業の場合は販売代理店を通しての受注となるので、中島さんの実際の業務は、その後の営業事務やアフターフォローが中心。特に出荷までのスケジュール管理は大事な役目。さまざまな問い合わせの窓口となることから、製品や修理についての知識も必要だ。ユーザーの意見やニーズをキャッチし、商品に反映させていく役割もある。販売代理店はもちろん、社内の製造部門と密にコミュニケーションをとり、業務を円滑に進める力も求められる。

一番の主力商品、対面式4人乗りベビーカー。荷重がかかっても操作しやすい6輪が特徴です。弊社の製品はとにかく頑丈で丈夫!「安心して使っていただけますよ」と自信を持っておすすめできます。

取材しました!

会社選びの一番の決め手が、地元に恩返しをしたかったからという話が印象的。「先入観を持たずに一歩踏み出してみて」という言葉に勇気をもらいました。

五十畑工業株式会社

[住所]墨田区向島1-29-9

昭和2年創業。大型特殊乳母車やシルバー介護用品などを製造、販売している。“スワン”ブランドとして知られたベビーカーは、皇室に献上されたことも。中型~大型ベビーカーは、全国の保育園や託児所で、お散歩カーや避難車として利用されている。部品の製造からフレームの加工、布地の縫製、組み立てまで自社内で行う内製化を積極的に推進。きめ細かなカスタマイズや商品開発を可能にし、「一人ひとりのニーズに合った製品づくり」を実現している。

ブランドの世界観と品質の良さを
営業の提案力で訴求していきたい

ものづくりへのこだわりが光る商品に導かれ、モルフォの扉を叩いた

学生時代からの目標はバイヤーになること。しかし前職で小売りの現場を経験するうち、もう少し広い視野で、改めて就職活動をしたいと考えるようになりました。
モルフォに入社を決めたのは、ものづくりへの強いこだわりがある点に惹かれたから。今もさまざまな自社商品に触れる中で、デザインや配色へのこだわりなど、きれいな作り込みという部分で、他社には負けない強みを実感しています。
現在の仕事内容は、基本的にルート営業です。モルフォが作る革小物ブランドは、百貨店をはじめ、駅ビルやショッピングモール内のカバンや雑貨の専門店で取り扱っていて、私の営業先は主に専門店。70~80ほどの店舗を担当しています。エリアは関東圏だけでなく、大阪、長野、新潟も担当。店舗数が多いので、できるだけ効率よく回り、移動の合間の時間を有効に活用することを心がけています。

商品提案やイベント企画を通して
信頼を獲得するのが営業の醍醐味

営業先での仕事内容は、売場のメンテナンスやディスプレイの変更、新商品の提案など。繁忙期の週末は販売も手伝います。
さらに大事な仕事が、商談です。取引先の店舗には、他のメーカーや問屋さんも入っています。たくさんの他社ブランドと競合する中で、どう自社商品のシェアを増やすかが営業の腕の見せどころ。店舗の売り上げにもつながり、Win-Winになる提案をしていかなければいけません。
「一回仕掛けてみませんか?」とフェアの開催を提案することもあります。エンドユーザーに、ブランドをしっかり認知してもらうための演出を仕掛けるのです。
たとえば、私が主に取り扱っている「ノイ インテレッセ」というブランドは、車のハンドル素材を使った商品。耐久性に優れ、水にも強い。遊び心と機能美を併せもったブランドです。フェアでは、その特性をきちんと訴求し、世界観を伝えることを心がけました。
その結果、店側からも「やって良かった」と喜ばれ、商品を常設していただくことになりました。また、そこから派生して、これまでお取引がなかった系列店からもオファーをいただいたことも。特にそうした成功をきっかけに、店長との信頼関係が構築されると、営業としてのやりがいを感じます。

いかにきれいに見えるかを考えてディスプレイにも気を配るので、担当する売場には愛着がわいてきます。うれしいのは、街で自社の商品を持っている方を見かけたとき。やっていて良かったと感じます。

売場づくりの提案は、店長や販売員の心をつかむことが肝心

最初のうちはなかなか成果が上がらず、苦労しましたね。そのとき先輩から教わったのが、「商品を提案したとき、先方が見るのは“人”。自分というフィルターを通すことで、じゃあ、やってあげようという気持ちにさせないといけない」ということ。
そこで、まずは店長に顔を覚えてもらおうと、いろいろ試行錯誤しながらコミュニケーションを図りました。仕事の話だけでなく、先方の愚痴を聞いたり、一緒にお昼を食べに行ったり。また、「他店ではこうした展開で売り上げが上がりました」とか、「いま、このメーカーさんが売り上げがいいみたいですよ」など、相手が求めている情報をキャッチして伝えることも心がけました。そうしたアプローチを繰り返すことで、徐々に心を開いてもらえたと感じています。
販売員の方たちとも常にコミュニケーションを取るようにしています。「接客の際に困っていることはありますか?」と尋ねて、商品の特徴をレクチャーすることも。そうやって地道に自社商品を印象づけ、優先的に売ってもらえるような環境づくりをめざしています。

売場から商品の良さをアピールし
自社ブランドの認知を高めたい

営業発信のものづくりにも積極的に挑戦したいですね。OEM商品などの製作にイチから携わるのが目標です。そして目下の目標は、自社ブランドをもっと多くの方に知っていただくこと。いいものを作っている自負があるので、他に負けない提案力を身につけ、充実した売場を作っていきたいと思っています。
人と同じことをするのではなく、差別化してアピールすることが大事なのは就職活動でも同じだと思います。私もグループ面接で、周りとちょっと違った対応をしてみたりしました。みなさんも、ぜひ自分なりのアピールを工夫してみてください。

自社の商品がとにかく好き。だから商談には自然と力が入ります。負けん気が強い性格を営業としては大事にしていきたいですね。

原田さんのお仕事とは?

メーカーの営業職(ルート営業)

主に既存顧客を訪問し、自社製品をセールスするのがルート営業の仕事。モルフォの場合、取引先は百貨店や専門店なので、系列の中で取り扱い店舗数を増やしたり、限られた陳列スペース内でいかに自社ブランドのシェアを増やすかといった営業力が問われる。重要なのは、顧客との信頼関係を築くこと。自社だけでなく、顧客の売り上げにも貢献する商品提案や販売企画の提示が鍵を握る。そのために、顧客のニーズをつかむコミュニケーション力や、的確な情報提供や提案で、相手の信頼をつかむプレゼンテーション力が必要。多くの顧客を抱える場合が多いので、スケジュール管理や効率の良い仕事の段取りは欠かせない。

取り扱っている「ノイ インテレッセ」は、モーターカルチャーとファッションの融合をめざしたブランド。スタイリッシュで遊び心のある世界観が特徴。車好きの方をはじめ、幅広い年代層に人気。

取材しました!

商品に誇りを持っていることや、このブランドが好きという気持ちが伝わってきました。自分も自信を持ってそう言える仕事を探してみたいと強く感じました。

株式会社モルフォ

[住所]墨田区両国4-8-11

平成7年に会社設立。カバンやバッグ、財布、手帳など、皮小物を中心とした服飾雑貨品の企画、製造、OEM商品の卸業を行っている。MADE IN JAPANにこだわる「キプリス」や、モダンなモータースタイルの「ノイ インテレッセ」など、ライフスタイルに合わせて選べるブランドを展開。厳選された素材と高い技術で、ものづくりを極め、繊研新聞社主催「百貨店バイヤーズ賞」を12年連続受賞。全国の百貨店やショッピングモールなどに取り扱い店舗がある。

大勢の人をまとめて現場を動かし
地図に残る建物を作る面白さ!

現場所長として活躍したい。その将来図から正社員の道を選択

専門学校卒業後に入社したのは、建設業界専門の人材派遣会社。現場監督として3年間、いくつもの現場事務所を経験するうちに、いずれは現場所長としてお金のマネジメントやお客様との折衝にも携わってみたいと考えるようになりました。
しかし実際のところ、派遣社員という立場では所長を務めることができません。そのため、将来のキャリアを考えると、工事全体をマネジメントする総合建設会社に転職するのがベストな道だと思えました。そんなとき、坂田建設の現場を担当。現在の上司から「正社員で働いてみないか」と誘われたのです。
派遣で働いていたときから、仕事内容は変わっていません。しかしいまは、所長をめざすという明確な目標があり、早くそれを実現したいという気持ちを強く持って仕事に取り組んでいます。

まずは安全第一! そのうえで
何十という業者を交通整理する

これまでにマンションを5~6件、中学校や葬祭場の新築などを担当。地鎮祭に始まり、基礎工事から柱や壁、床などを作る躯体工事、内装、外構工事までトータルに請け負い、お客様に引き渡すところまで、すべてに携わります。
建設現場はいろいろな業種に細分化されていて、一つの部屋を仕上げるのにも、ボード、クロス、床、塗装など20段階くらいある。現在担当している現場では、毎日30業者ぐらいが出入りしています。その中で、事故やケガがないよう安全管理に目を配りつつ、工程を調整し、出来上がりを確認、また別の業者と打合せをし……ということを繰り返す。うまくやらないと作業が流れていきません。そうした交通整理のような仕事が現場監督の大事な役割ですね。
出来上がって足場をばらしたときに外壁が見えてくる。その瞬間は、大きな達成感があります。
特に印象に残っているのは、3年前にやった現場。低層の建物だったので仕上げ業者が一気に入り、忙しさが集中したんです。振り分け作業でバタバタだったんですが、周りから「あそこの現場、大変らしいよ」と噂されていると聞き、負けず嫌いの性格に火が点いて(笑)。力の見せどころだと思って頑張りました。引き渡しの際に、施主の社長様からお褒めの言葉をいただいたときは、やった!という感じでした。

平面詳細図から、タイルの割当や手すりの寸法など、より細かな数字を入れた施工図を起こします。ここで時間をかけすぎると後の作業に響くので、気合いを入れて取りかかります。

職人さんとの良好なコミュニケーションが作業を円滑に

毎日、たくさんの職人さんたちを相手に伝達事項が山ほどあるなかで、「あ、言い忘れた!」というミスも。気づいたときは違う納まりになっていて、もういちどやり直してもらうこともあります。
だからこそ、日頃から職人さんたちとのコミュニケーションは大事だなと感じています。私が心がけているのは、名前を覚えること。「塗装屋さん」「左官屋さん」とか会社名ではなく、その人の名前を呼ぶようにすると、距離がぐっと縮まる気がしています。
また、お互いに意見交換しやすい環境を作ることも、私の重要な役目。実際に作業をするのは私たち現場監督ではなく、職人さん。彼らにしかわからない部分がある。だから、なるべく職人の方たちの話に耳を傾け、相手の立場になって考えるようにしています。
前の現場でもご一緒した職人さんが多いので、現場は和気あいあい。私の性格も把握済みで、「しょうがねえな」と見守ってくれているのかもしれません。

現場監督の仕事の醍醐味は
続けたからこそ、味わえるもの!

今後は、より規模の大きな現場に携わるのが目標。病院や博物館などの建物にも挑戦してみたいと思っています。
現場監督の仕事は、“地図に残る”という醍醐味があります。でもそれは、続けてみて初めて味わえること。最初は体力的にもきつかったし、仕事を覚えるまでは、監督業らしい仕事より雑用が多いと感じたことも。そういう時期を乗り越え3年経った頃、仕事の面白さや楽しい部分が見えてきました。
どの会社を選んだにせよ、そこで自分が頑張らないとなにも道は拓けない。どこを選ぶかより、選んだところで何をするかということが大事なんじゃないかなと実感しています。

施工計画の検討など、打合せは常に行います。図面を見て納まりが難しそうな部分について話し合うことも。実際の施工でそこがうまくいけばうれしいし、そういう小さな喜びが積み重なっていきます。

麻生さんのお仕事とは?

現場監督

建築現場において、工程管理、安全管理、品質管理と、たくさんのことに目を配り、段取りを整えていくのが現場監督の仕事。工事現場で指揮をとる一方、施工図の作成から、業者の手配や必要な資材納入の段取りなどのデスクワークもある。職人とは違い、実際に工事に携わるわけではないが、何もない状態から建物の完成まで、すべてを見届けられるのは現場監督ならではのやりがいだ。専門職の職人を束ね、そこで信頼関係を築くことが作業を円滑に進めるうえで鍵になる。そのためコミュニケーション力やリーダーシップが必要。常に新たな工法や専門知識を学ぼうという向上心も大事になってくる。

現場ではタブレットが大活躍。ひとつには、富士通とのタイアップで開発した「現場検査マイスター」。もうひとつには、写真ソフトが入っています。アナログ作業が電子化され作業効率がぐんとUP。

取材しました!

「3年はやらないと仕事の面白さはわからない」という言葉が心に響きました。その仕事を志したときの気持ちを忘れずに、頑張ってみようと思いました。

坂田建設株式会社

[住所]墨田区本所3-21-10

昭和25年設立。建築・土木工事一式を元請けする総合建設業者(ゼネコン)。建築部門では、首都圏のマンション建設をメインに数々の施設建設を手がけ、江戸東京博物館や両国中学校、味の素スタジアムなどの施工実績を持つ。安全で暮らしやすい街づくりのための再開発事業にも力を注ぐ。また、タブレットを活用した「現場検査マイスター」を導入するなど、業務のデジタル化を積極的に図ることで、施工品質の向上や作業負担の軽減につなげている。

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