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WAKAMONO探訪 Wakamono Exploration

確かな粘着加工技術と向上心で
多様な資材を提供していきたい

技術職(粘着加工業)

松浦 隼人さん(26歳)

埼玉県出身。高校卒業後、ものづくりに憧れ、有限会社中村コーティング工業に入社。イチから接着加工技術を覚え、昨年、主任にキャリアアップ。お客様との交渉や仕事の提案といった部分も担当するようになり、幅が広がっている。

入社の決め手は、社長が“お父さん”のようなアットホームな雰囲気

子どもの頃、実家がプラスチック成形の仕事を営んでいたので、当たり前のように、将来はものづくりの世界へと思っていました。求人票の中から見つけたのが、中村コーティング工業。会社見学に来て、まず惹かれたのが雰囲気の良さです。アットホームで、社長がお父さん、事務員の方がお母さんという感じ。ここなら長く続けられると確信しました。
中村コーティング工業が行っているパッキンの粘着加工とは、スポンジやウレタンなどにテープや接着剤を貼り、カットして納品する仕事。指輪ケースの中の指輪を差し込むスポンジや、椅子の背にはいっているスポンジもその一つ。でも、ほとんどが2次、3次加工され、自動車や建物の見えない部分に使われるので、僕たちも目にする機会はありません。ただ、一つひとつが商品になり、生活に密着したところで役立っていると思うとやりがいを感じます。
唯一、直接パッケージされて店頭に並んでいるのが、家具の角に貼る赤ちゃん用のコーナーパッド。購入してくださる方を見ると「よっしゃ!」と思いますね。商品に中村コーティング工業の名前は載っていないけれど、自分たちが作ったものという手応えはしっかりあります。

自信が油断につながり大失敗も。
工場長のひと言がカンフル剤に

入社半年あたりから材料にテープを貼る作業も担当するようになり、素材も厚いモノから薄いモノへと徐々に難しくなりました。
先輩がやっていた作業を引き継ぐようになると、一気に責任が重くなって。薄いフィルムを貼る作業なので、少しでもシワが入ると1枚全部が使えなくなると考えたらビビッてしまって(笑)。今なら「やってやろう」という気持ちになるんですが、あの頃は、自分にはちょっと無理だなと思ったんです。そんな弱気になった僕の背中を押してくれたのが工場長です。「こう貼ればうまくいくんじゃねーのー?」と、まるで兄貴のように親身にアドバイスしてくれました。
やってみたら、意外とできるとわかって自信がつきましたね。でも、自信は簡単に緩みにもつながりました。
あるとき、アルミとテープの貼り合わせ作業で、見事に全部シワがはいってしまい大失敗。完璧にできると自信を持っていましたから、セットの段階で、これくらいなら大丈夫だろうと油断があったんだと思います。
大きな損害を出し、さすがに怒られると覚悟したんですが、工場長からは「おまえも、まだまだだな」のひと言。そのひと言で肩の荷がおりたと同時に、次は絶対に失敗しないようにしようと気が引き締まりました。

プレスの機械を通して両面テープと材料を圧着する作業。材料は1枚1枚微妙に違うので、そこを見極め、ハンドルをちょっとずつ調整していく作業が必要。機械頼みではなく、やはり人の手によるチカラ加減が品質管理の要です。

みんなで作り上げる気持ちが会社の強み。それが技術の評価に

いま主に担当しているのが、空調のダクトに巻くアルミシートを圧着する工程です。100m単位で納品するので、プレスするときにシワが入らないようにするか、そこがいま一番難しいと感じているところ。苦労した分、納品先から「売れ行きがいい」と聞くとうれしいですね。
特に、糊の付きの良さや耐久年数という部分で、評価する声をいただいています。それはきっと、社員全員が丁寧に確認し、どうしたら欠品が少なくなるか、どうすればもっと粘着力を高められるかを工夫しているから。僕も後輩たちも積極的に提案していくし、逆に上司は僕たちに「どうしたらいいと思う?」と聞いてくれる。みんなで作り上げる気持ちが、この会社の強みだと思います。

将来の工場長をめざして
頼られるものづくり職人へ!

目標は工場長になること。もっとスキルアップして、社長から直接仕事を頼まれるようになりたい。そのためにも仕事を一つひとつ丁寧にこなし、自分をアピールしていきたいですね。
この仕事が自分に100%合っているのかなんてわからないけれど、この仕事が好きだし、やれることは全力でやってきたという自信はあります。みなさんも「自分に合っているのかな」と悩む前に、入社したらまずは3日間、次は一週間、そして一年、がんばってみましょう。そこで見えてくるものがあるかもしれないし、がんばる姿を見ていてくれる人は必ずいるはずです。

大きな目標の社長(右)と工場長。普段のびのびと作業ができるのも、この2人の存在があればこそ。2人のスキルや指先の感覚のすごさを間近で見るにつけ、仕事の奥深さを感じます。

松浦さんのお仕事とは?

粘着加工(技術職)

あらゆる素材に粘着材を塗布する仕事。さらに用途に応じてカット、打抜加工を施したものが、工業分野や身近な文具、家具、生活用品といった幅広い分野に供給される。高い耐久性や粘着力を実現するための技術力やノウハウはもちろん、粘着材や素材の選定に関わる提案力も求められる。それ自体が着目される機会は少ないが、産業資材として、なくてはならないもので、実は身の回りには粘着加工された製品があふれている。

工場の2階に置かれた粘着塗工加工機。大量のロット生産が可能なロール素材の加工も行われます。スポンジやウレタンなどの素材に、粘着剤を貼るこの作業には、4人のチームワークが大事。他に、素材をカットするバーチカル裁断機などの設備もあります。

取材しました!

手を抜かず、常に上のレベルをめざす松浦さんの姿勢が印象的。ものづくり職人としての意地と意気込みが伝わってきました。

有限会社中村コーティング工業

[住所]墨田区東墨田2-23-24

昭和59年に設立。自動車・建材関係用パッキンの粘着加工、打抜、工業用両面テープの加工などを行っている。赤ちゃんのケガ防止グッズとして人気のコーナーパッドは、コーティングからカットまで手がけ、全国のベビー用品専門店で販売中。丁寧に作られる加工品は、納品先のメーカーからも高い評価を得ている。朝は、社員の健康を気遣う社長の特製手作りスムージーをいただくことから始まる、そんなアットホームな雰囲気が魅力の会社だ。

募集要項Application Requirements

※現在、正社員の募集は行っておりません。

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