愛媛紙販株式会社

身近な商品のシールやラベル印刷で私たちの毎日を支える

商品パッケージやビジネスに欠かせない各種シールを印刷

愛媛県で1980年に設立され、同時に東京都墨田区に東京支店（当時は事務所）を設置した愛媛紙販株式会社。パンフレットやチラシなどの印刷も行っていますが、同社の特徴はラベルやシール、ステッカーなどをたくさん受注している点です。東京支店で主任を務め、人事も担当する猪井玉枝さんにお話をうかがいました。
「当社では食品や化粧品といった商品のパッケージや、その裏側に貼る成分表示など、さまざまな用途のラベルやシール、ステッカーを製作しています」
たしかに私たちの身の回りの商品にはたくさんのシールやラベルが使われており、そのすべてが同社のビジネスの範囲となるわけです。
「身近な商品以外にも、たとえば医療現場で試験管に貼るシールや、配送業者が荷物に貼るシールや送り状など、幅広い分野で私たちのシールが使用されています」と猪井さん。100万枚をこえる受注がある一方、100枚や200枚といったオーダーにも対応しているそうです。以前は小ロットのオーダーは単価が高くなりがちでしたが、印刷技術の向上により、こうした依頼にもこたえられるようになりました。また納期も大幅に短縮されたとのことです。
「そうした技術向上は業界全体の特徴でもありますが、当社の強みは社内でデザイン作業も行っている点です。お客様の要望に迅速に対応できると同時に、外注しない分コストもおさえられます」
顧客からの信頼も厚く、東京だけでなく関東全域の企業から依頼を受けている愛媛紙販。今後は再生紙を使用するなど顧客の要望を取り入れつつ、シールの新たなニーズを開拓していきたいとのことでした。

どんな職種でも、まずは自社の印刷ノウハウを理解

猪井さんに入社後の研修についてお聞きしました。
「当社には営業、印刷、デザイン、事務といった職種がありますが、どの職種でも入社後3カ月の試用期間中に各部門を経験してもらいます。特に印刷のノウハウを理解してもらうため、印刷機を使った研修には力を入れています」
その後は各部門で先輩社員の指導を受けながらOJTとして業務を身につけていきます。
ちなみに、どんな人がこの仕事に向いているのでしょうか。
「事務であればパソコンスキル、デザインであればイラストレーターなどのソフトに精通している方が理想ですが、まずは気配りのできる人ですね。お客様はもちろん、社内の各部署との連携が重要ですから」
働きやすさについては残業も少なく、産休・育休といった制度も整っている同社。また東京支店以外に香川県にも事業所があり、東京支店でさばききれない印刷作業を香川支店に依頼することはありますが、2事業所間での異動はないそうです。
印刷不況という言葉を耳にすることはありますが、それは主に新聞や雑誌など媒体印刷に関して。それに対して同社が手がけるシールやラベルは今後もニーズのある分野です。身近な商品のパッケージにたずさわるというのは、とてもやりがいのある仕事ではないでしょうか。

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